5月末から、新型コロナワクチンの4回目接種が始まりました。といっても、3回目接種から5か月以上経過しないと打てませんので、今のところは医療従事者や施設入所者など、一部の方に限られています。当院では7月1日から一般の方への4回目接種を開始します。3回目の接種は基本的にモデルナのワクチンを使用してきましたが、ファイザー製もかなり酒田市で確保できてきたようなので、7月からはファイザーのワクチンを使用する事にします。なお、ノババックス性のワクチンも使用ができるようになっていますが、現在のところ4回目の接種には使用する事が認められていませんし、酒田市にいつ入ってくるかもわかりません。
4回目の接種の対象は60歳以上の方と、18-59歳の基礎疾患のある方、重症化リスクの高い方などとなっており、その目的は「重症化を防ぐこと」となっています。「発症を防ぐこと」は目的になっていません。5月の連休明けには多くの若者がコロナに罹患し、かなり大変な状況になりましたが、感染した方の中には結構な割合で3回目の接種を受けた方がおり、3回打っても感染は防ぎきれないのは確かなようです。それでも3回接種した方は圧倒的に軽症が多く、普通のかぜとあまり変わらない病状でした。そういう意味では、「重症化を防ぐ」ために高齢者に接種しておくことは、妥当な選択であり、望ましい事だと思います。
今回は、60歳以上の方には接種券が酒田市から郵送されますが、59歳以下の方には原則として送られません。基礎疾患があるかどうかは、酒田市では把握できないからです。基礎疾患があり、接種を希望する方は、定期通院の際に予約をしてもらうか、酒田市のコールセンターで個別接種/集団接種の予約をお願いします。この場合にも接種券は郵送はされず、医療機関/集団接種会場に準備してある白紙接種券(氏名や住所、番号などが記載されていないもの)に自分で記入していただき、それを使用して接種を行う事になります。
接種から時間が経つにつれて、明らかに抗体の量は低下していきます。高齢者の方はもちろんの事、基礎疾患のある若年者の方も、4回目の接種を受けておくことを強くお勧めします。(写真は平田の十二滝です)
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