山形県では連日新型コロナウィルス感染者が出てきており、本日で49名となりました。酒田市でも3名出ていますが、その後今日まで5日間は出ていません。住所や氏名など個人情報はもちろん発表されていませんが、この狭い地方都市で、かなり個人が特定されているのも事実だと思います。そして感染者に対する差別や偏見、迫害などが起きつつあります。皆さんが不安になるのも理解できますが、個人を特定し、迫害や攻撃を加えたところでコロナはなくなりません。不幸にしてコロナに感染してしまった方も、わざと感染したわけではなく、悪者でも犯罪者でもありません。今、差別をしている人々も、明日は感染者になっている可能性もあるのです。どのような理由があれ、病で苦しんでいる人たちに温かい目を向け、少しでも救いを見出せるような社会であってほしいと思います。スペインでは、重症化しながらも回復して退院してきた患者さんを、住民が拍手で迎える映像が流れていました。私たちは、ともに協力して、この手ごわいウィルスに立ち向かっていかなければいけません。どうか、コロナ感染者に温かい目を、お願いします。
また、コロナ感染者が入院している病院の職員やその家族も、差別や偏見を受けていることがあります。医療機関の受診を断られたり、保育園に子どもを預けるなと言われたり、いわれのない差別がいたるところで行われています。病院のスタッフも、患者さんとと共に、未知のウィルス感染症と必死になって戦っているのです。自分や家族が感染するかもしれないリスクを抱えながら、病院やホテルに泊まりこんで、使命感のみで治療にあたっている医師や看護師もたくさんいます。どうか、医療機関のスタッフにも温かい目をお願いします。海外では、献身的に治療にあたっている医療スタッフは、賞賛や感謝される対象であり、間違っても差別や攻撃の対象ではありません。このような対応が医療スタッフのモティベーションを大きく低下させ、退職者が増えれば、それこそ医療崩壊につながります。現実的にそのような事象も起きてきています。どうか、病院の医療従事者の方々に感謝を忘れないでください。
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