今年のお盆もかなり静かでしたが、年末年始も静かに過ごしていただくのが一番かと思います。11月中旬から山形県内でも新型コロナウィルス感染が拡大し、連日感染者が出ています。酒田でもかなりの人数の感染者が出ており、また病院クラスターも発生しています。感染経路が追えるものが今のところ多いですが、経路不明な例も増えてきており、しばらくはくすぶりながら感染が続いていくことが予想されます。
全国はもっと悲惨な状況となっており、首都圏や大阪、愛知、北海道などでは、感染者数の爆発的な増加とともに医療崩壊が起き始めています。コロナの病床を増やすように要請したと簡単に行政は言いますが、コロナの診療を行うためには通常の診療体制よりも多くの医療スタッフや器材が必要で、結果的に通常の病床を大きく削って対処する必要が出てきます。当然経営面では悪化する事になり、また他の疾患の診療を縮小せざるを得ない事になります。また、看護師をはじめとするスタッフも慢性的に不足しており、その肉体的・精神的疲労も極限に達してきています。さらに、医療従事者やその家族などに対する偏見や差別も、いまだに少なからず見られています。
政府もようやく重い腰を上げてGoToを一時中止にし、都会では飲食店への時間短縮営業の依頼は続き、また各地から帰省自粛のお願いも出ています。どうか、感染者数を増やさないために、年末年始は静かに過ごしてください。感染者数を増やさない事、自分が感染しないこと、これが一番の医療従事者へのエールになります。(写真は期間限定の院長用スクラブです)
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