12月から大都市を中心に感染が急拡大し、地区によっては緊急事態宣言も出された新型コロナ感染症ですが、全国的に少し減ってきているようです。酒田市でも11月下旬くらいに突然感染者が増え、またその後は山容病院と三川病院のクラスターも出て、一気に警戒ムードとなりましたが、現在は散発例程度で落ち着いている感じです。山形県全体でも大きな流行はなく、かなり平和な県だと思います。
さて、諸外国では新型コロナのワクチン接種が12月から始まり、既に世界中では6000万人以上の人々に接種されています。日本でも2月下旬から医療従事者への接種が行われ、次いで65歳以上の高齢者に対する接種が4月くらいから始まる予定で、ともにファイザー社のワクチンを使用します。酒田市でも当然その準備を進めてきていますが、まだまだ国の予定も決まっていない事も多く、細かいところはほとんどわかりません。おそらく土日は検診センターや健康保健センターなどの施設を使用した集団接種となり、月曜から金曜までは各診療所などで個別に接種するという、ハイブリッド方式になると思われますが、会場や人員の確保、また超低温保存が必要なワクチンの管理など問題は山積しており、これから急ピッチで内容を詰めていくことになると思われます。
気になるのはワクチンの有効性と安全性ですが、有効性に関しては発症を90%以上抑えるという成績が出ており、世界で最も接種率が高いイスラエルでは、すでにその効果が出てきています。アナフィラキシーなどの副作用については、10万人に1件程度で、インフルエンザワクチンよりは高いものの、通常のワクチンと同程度と思われます。という訳で、当院では私を含めて職員全員がワクチン接種を受ける予定です。
本当にスケジュール通り接種ができるのか、かなり不安な点もありますが、具体的な接種方法や日程などが決まりましたら、HPでお知らせいたしますので、時々チェックしてみてください。(写真は、消毒用エタノール、ブラックジャックバージョンです)
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